審査レポート - クレディセゾン

クレディセゾンからのミッション

アジアの経済にイノベーションを!
若者の“あったらいいな”を実現し
お金がぐるぐる回り出す
「永久不滅ビジネス」を展開せよ!

今年、全国大会に出場した8チームは、どのチームもミッションを深く探求し、「あったらいいな」の実現に向けた力強い提案に仕上げていた。

クレディセゾン賞に輝いたのは、新潟県立国際情報高等学校「SAZON」チーム。目指すべきアジアのHAPPYは「ひとりひとりみんなが、やりたいことをやりがいを持ってできること」と定義。そこで、「クレディセゾンがアジアの国々と世界をつなぎ、熱中できる仕事を届けたい!」「貧困を抜け出して彼らに幸せを感じてもらいたい!」という思いを込めた「仕事循環システム」を提案した。
オリジナルのSNSウェブサイトを立ち上げ、アジアの若者のニーズを発信、それを企業や個人とマッチングさせ「熱中できる仕事」を創りだすというシステム。 翻訳機能も充実させ、世界に発信。アジアの現状を紹介したり、ワンクリック募金もできたりと多岐にわたってアジアを盛り上げる仕組みを兼ね備えたこのシステム。 もちろんクレディセゾンにも「契約の増加」という利益をもたらすことができ、クレディセゾンもHAPPY、アジアもHAPPY、世界もHAPPYになると主張。 チーム全員が夢中になって、全身を使ってプレゼンする姿はHAPPYそのもの!チームの一体感と提案の完成度の高さが審査委員の心に響き、見事、クレディセゾン賞受賞となった。

トップバッターを務めた実践女子学園高等学校「魔貫光殺法」チーム。「若者のあったらいいな」を「気軽に子どもたちだけで海外旅行に行けること」と定義し、目指すは治安の良い社会づくりと主張。そこで、クレディセゾンの行っているベトナム事業に注目し、ターゲット国をベトナムに絞り、「セル」という仮想通貨を提案。「セル」が使えるショッピングセンターを建設し運営することでお金が回り、治安が良くなることが期待できる。またベトナムで成功すれば、アジア全体で流通するアジアの共通通貨となり、治安のよいアジアをつくるあげることも夢ではない。そうすれば「気軽に子どもたちだけで海外旅行に行ける!」とスケールの大きい提案を行った。まだ緊張感漂う会場で、全く臆することなく、魅力たっぷりの表現力で次々とメッセージを投げかける姿は自信に満ち溢れ、一気に会場を清々しい雰囲気にしてくれた。

京都市立西京高等学校附属中学校「Sar Dines」チームは、さまざまな調査に基づき練り上げた「アジアの貧困国に募金ができるシステム~NEXT GENERATION PROJECT~」という企画を提案。経済的に成長しているが、若者たちが満足な教育が受けられていないカンボジアとミャンマーをターゲット国に絞り、クレディセゾンのカードを使うと自動的に両国に募金がされる仕組みを提案した。そのお金で小学校の建設などを行い、両国の教育支援につなげることはもちろん、そのことでクレディセゾンの知名度を上げ、将来のアジア進出に備えることができるとまとめた。中学生のチームながら、高校生のチームと互角に戦えるだけの根拠に基づいた骨太な提案となっており、審査委員一同感心しきりであった。

育英西高等学校「Triplets」チームは、今回クレディセゾンの発表チームの中では最も少ない3名チーム。人数の少なさを全く感じさせず、3名で非常に深く壮大なテーマに挑んだ。提案内容は「アジアの統一通貨をクレジットカードで」。クレジットカードによるアジア統一通貨Asi を作り、アジアの経済格差解消やアジアの若者の起業支援につなげると力強く訴えた。伝えたい内容が10分間には収まりきらず、「http://kuchuan.jp」で続きを公開するなど、細部まで作りこまれた提案に審査委員一同「非常に勉強になった!」と言わせたほどの実力ある提案であり、評価は非常に高かった。

東邦高等学校「クレディセゾンZ」チームの提案内容は「アジアでの携帯、コンビニの普及率上昇に着目し、アジアに携帯革命を起こす!」というもの。メンバー全員が自信に満ち溢れ、堂々と発表する姿は、考え抜いた提案をより一層迫力あるものに仕上げていた。通帳保持者の少ないアジアで電子マネー機能を搭載したストラップ「SPC」を普及させ、それによってお金の循環がよくなり経済を発展させる「アジア携帯革命!」。提案内容はもちろん、効果音や音楽を使うなどプレゼン自体にも随所に工夫を凝らし、審査委員だけではなく、会場全体を楽しませ惹きつけるパワーを持った作品であった。

千葉商科大学付属高等学校「THE☆MIYAZAWA」チームは、アジアの明るい未来のためには、貧困層の学びたい人々が学べる環境を整えることで経済格差をなくし、お金がぐるぐる回る社会を創り上げることが大事だと主張し、アジアの大きな貯金箱「Asian Circulation」を提案。企業とクレディセゾンと若者の3者、それぞれに大きなメリットがある仕組みを細部まで考えた完成度の高い作品であった。プレゼンも、社長扮するメンバーに社員が提案する掛け合い形式で、審査委員の顔もほころぶ親しみやすさが感じられた。

エスコラピオス学園海星高等学校「ASTAR」チームは、アジアの人々が心から楽しみながら働ける職業を見つけ就職するための学校「Employment support school」の創設を提案した。背景には、「若者のあったらいいな」について、自分たちの願望に置き換えて考え、「自分たちは、将来やりたい仕事が見つかっていない。自分たちも近い将来ぶつかるかもしれない問題だからこそ、なんとしても解消したい!」という思いがあった。若者は質の高い教育を受けることができ、企業はその教育を受けた質の高い人材が採用できるというWin-Winの関係を構築する仕組みを考え抜いた作品に仕上がっていた。

西大和学園中学校「CRASIA」チームは、アジアの若者がチャンスをつかむことを目的としたアジア共通電子マネー「CRASIA」を提案。アジアの若者が社会にイノベーションを起こすような活躍するために、若者のビジネスチャンス、特に起業のチャンスを大きくすることに着目。そのためにクレディセゾンができることを力強く主張した。CRASIAが使われると日常がどのように変化するのか、詳細まで創りこみ、納得度の高い提案内容になっていた。発表の最後に「CRASIAの効果は永久不滅!」と断言した姿は、最年少チームとは思えないほどの完成度の高さと力強さを感じさせた。

アジアについて、経済について、クレディセゾンについて、そして自分たちを含めた若者について深く探求した経験は、彼ら、彼女たちにとって、かけがえのない財産になったことは間違いない。 STEP25で、審査委員に「ミッションが難しかった!」と言っているメンバーが非常に多かったが、その表情は高い壁を全力で乗り越えたメンバーだからこその充実感と達成感に溢れていた。 ひとつのミッションに向かって仲間と歩んだこの経験を、また人生のどこかで思い出し、前に進むパワーにしてほしいと切に願うとともに、観客全員に与えてくれた計り知れないエネルギーに感謝、 感謝のファーストステージであった。

「企業プレゼンテーション」部門 ファーストステージ審査委員
荒武律子

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主催:クエストカップ実行委員会 / 教育と探求社

協賛:クレディセゾン / スカパーJSAT / ソフトバンクグループ / 大和ハウス工業 / テーブルマーク / 日本コカ・コーラ

協力:一橋大学イノベーション研究センター / 法政大学キャリアデザイン学部

問い合わせ:教育と探求社 E-mail: