当日の審査を振り返って
今年は例年以上に高いレベルの作品が多く、ファーストステージは終始盛り上がりを見せた。
中高生独自の自由な発想力もさることながら、深い調査力、
分析力そして高いプレゼンテーション力は審査委員に驚きを与えた。
森永製菓賞を受賞したのは、鴎友学園女子高等学校「森Na girls」の作品。
女子高生の視点から恋愛こそキラメキであると考え、
「日本バラ色計画』というキャンペーンを提案。
森永製菓の代表的なお菓子を恋愛バージョンに変える
「商品恋仕様化」など特徴的な企画が提案された。
最終的には「日本バラ色計画』を実施することで世の中がどう変わっていくのか、
具体的に提案されていた点に評価が集まり、総合力での受賞となった。
最後の最後まで鴎友学園と企業賞を争い、
審査委員特別賞を受賞したのは、育英西高等学校「ちーむ☆キョロちゃん」。
「くじ運がなければ、キャンペーンに応募しても商品をもらえないなんて納得いかない!」
という自身の体験から、これまでのキャンペーンのあり方に異議を唱え、
森永製菓ファンなら世代を超えてだれもが参加できて、
優勝すれば森永製菓に商品の企画提案ができるという「森永選手権」を提案。
高いプレゼンテーション力に加えて、広い世代が関われる企画という点に
審査委員から高い評価が与えられた。
渋谷教育学園渋谷中学校「まこっとっと班」からは、
森永製菓のシンボルでもあるエンゼルマークをデビルマークに変え、
森永製菓のお菓子やキャラクターもすべてデビル仕様にすることで、
楽しさや斬新さを打ち出し、認知度をアップさせていこうという企画が提案された。
当初、審査委員の中には森永製菓が永年守り続けてきた伝統のエンゼルを、
デビルマークに変えてしまう企画などありえない!という意見が出ていたが、
調査力、分析力の高さと中学生から出てきた常識にとらわれない自由な発想に
結果的には高い評価が送られ、最後まで入賞を競った。
愛知県豊橋市から参加した桜丘高等学校「チャーリーと森永工場」は、
トップバッターにもかかわらず、会場の緊張を一気に吹き飛ばすような
熱のこもったプレゼンテーションを展開した。
日本の伝統行事と四季のすばらしさを再発見する企画で、
自分たちで作成したCMはその内容がよく表現された秀作であった。
三重県立伊賀白鳳高等学校「ハクホウ」からは、
地元伊賀を題材に、地域の特徴を生かした魅力溢れる提案が行われ、
楽しみながら森永製菓のお菓子に触れられる企画となった。
法政大学高等学校「もりもりえんじぇる」は、日本の未来を作るのは子どもたちだ!
というメッセージと共に、子どもたちも夢中になる恋愛を活性化する企画を提案した。
毎月、『Angeloveday』という告白の日を設定し、告白できる機会を増やすことで
人々の生活に新しい習慣を生み出すという発想は、他の作品にはない斬新なものがあった。
千葉商科大学付属高等学校「エンゼル」チームからは、
マイナスの雰囲気が漂う今の世の中を一新すべく、
幸せの象徴「虹」をテーマにした7色のウィダーインゼリーの企画が提案された。
手描きのイラストはとてもわかりやすく、発表もコンビネーション抜群の演出がなされていた。
全国の生徒が取り組んだ森永製菓の「キラメキをもたらすキャンペーン」。
一次審査を通過した7チームの発表は、どれも創造性のキラメキに満ちて、
聞く人をワクワクさせるものだった。会場が感動で包まれるファーストステージとなった。