学びの成果を社会に対して
発信するための場
それがクエストカップです。
クエストカップは、単に作品の優劣を競うだけのコンテストではありません。
生徒のみなさんが1年間の学びの成果を社会に対して発信するための場です。
そのため、できるだけ多くの学校が参加する機会を得ることを目指しています。
それは生徒のみなさんが、この場を他の学校の生徒たちと共有することで、互いに刺激を受け、学び合い、さらなる学びのスタートラインに立ってもらうことを目的としているからです。
審査では、企画の実現性やプレゼンテーションの技術のみを評価するのではなく、ここに至る学習プロセスの中で生徒のみなさんがどのような学びを得たのか、そしてその学びがみなさんの将来や日本の未来にどのようにつながっていくのか、そういったことを大切にしたいと考えています。
審査委員紹介
審査委員長
今年もクエストカップの季節がやってきた。諸君の熱気は2月の東京を熱くするだろう。与えられた問題を素早く解くという情報処理型教育は終わった。自分で問題を見つけ出し、仮説を立てて検証し、失敗しながら成長していく探求型の時代がやってきたのだ。諸君はその先頭にいるのだよ!
Profile
1953年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。ハーバード大学歴史学博士号取得。イノベーションを核とした企業の経営戦略、史的研究が専門。『一橋ビジネスレビュー』編集委員長、アカデミーヒルズ「日本元気塾」塾長。著書に『イノベーターたちの日本史:近代日本の創造的対応』、『2枚目の名刺 未来を変える働き方』、『創発的破壊 未来をつくるイノベーション』、『脱カリスマ時代のリーダー論』、『経営革命の構造』など多数。
予測困難な社会の変化に主体的に向き合い、新しい未来の創り手となる力を育んでいけるよう、高校教育改革、大学教育改革、そして大学入試改革の大きな波が同時に動き出しています。クエストカップでの学びは、まさにそのフロントランナーです。仲間と協働しながら自分達の知恵と行動で、小さな一歩でもいいので、身の回りの社会をよりよい社会へと変えていくぞという気概を持って、学びを楽しんでください。
Profile
平成3年文部省入省。体育局体育課、初等中等教育局教科書課、文化庁記念物課、高等教育局大学改革推進室長、大臣官房企画官、生涯学習政策局社会教育課長など文部科学省内各局での勤務に加え、岩手県教育委員会課長、広島県教育委員会教育次長、長野県教育委員会教育長として、地方において地域社会を担う人づくりを推進。
みなさん全員が、リーダーシップを発揮してほしいと思います。なぜなら、全員がリーダーシップを発揮した方が高いチーム成果を出すことができるものです。また、自らの強みを影響力に変えることが最も効果的なリーダーシップになると言われています。みなさんが、自らの強みをリーダーシップとして発揮し、チームとしてすばらしい発表をしてくださることを期待しています。
Profile
慶應義塾大学大学院経営管理研究科博士課程修了。博士(経営学)。専門は組織行動論。特にリーダーシップ論が専門で、最近は、シェアド・リーダーシップを中心に研究を行っている。主な著書に、「シェアド・リーダーシップ」(中央経済社)、「善き経営 GBIの理論と実践」共著(丸善雄松堂)、「Organizational leadership: Concepts, cases and research」共著(CENGAGE Learning)など。日本人材育成学会常任理事。2014年にPan-Pacific Conference XXXI Outstanding Paper Awardを受賞。
2020年に向けて,教育界では大がかりな教育改革が準備されつつあります。そこで主軸となっているモチーフは,いかにして主体的で探究的な学びを実現するか,です。しかし,クエストに取り組んでいるみなさんは,すでに改革を先取りした学びを体験し,自らのものにしているはずです。全国大会では,これまでに積み上げてきた努力の成果を遺憾なく発揮して,会場全体を熱気に包み込んで下さい。期待しています。
Profile
1963年生まれ。東京大学教育学部、東京大学大学院教育学研究科博士課程を経て、1996年より法政大学に勤務。2007年より現職。 専門は、教育学(キャリア教育)。 日本教育学会理事、日本キャリアデザイン学会副会長。主著に、『まず教育論から変えよう』(太郎次郎社エデュタス)、『キャリア教育のウソ』(ちくまプリマー新書)、『若者はなぜ「就職」できなくなったのか』(日本図書センター)等。
時代はいつも新しい「何か」を創り出すことを求めてきます。ゼロから生み出すのはとても難しく、エネルギーが必要ですが、考えるヒントは過去を振り返り調べることでたくさん見つかります。過去を探求すれば未来を創造できる。それを体験できるのがクエストカップ。過去と未来を繋げるために、今まで誰も思いつかなかった跳躍力も必要ですが、その実力は挑戦し続けることで伸びていきます。今年も素晴らしいジャンプに期待します。
Profile
慶應義塾大学経済学部卒。大学在学中にNHK第一放送『午後のロータリー』でパーソナリティとして、ニッポン放送『夜のドラマハウス』で脚本家としてデビュー。ジャンルにこだわらないマルチ主義。主な作品は『料理バンザイ!』(テレビ朝日)、『大希林』(NHK)、『赤ひげのいるまち』(BS-TBS)、『パラサイトシングル』(WAVE出版)など多数。『カフェ・ラ・テ』」(ラジオ日本)では9年半パーソナリティを務めた。
10年後の国際社会をつくるのはあなたたちです。誰も体験したことのない限りなき未来をあなたがつくるのです。想定内を断捨離して、想定外に生きて働く力をこのクエストでチャレンジしてください。想定外にチャレンジする力を生むのは失敗をやり直す力です。失敗すればするほど新たな自分に出会います。自分がほんの少し変わる。変われる自分に気づく、これが学びです。だから学びは楽しい。「自分か自分らしく自分の言葉で語る」そんなチャレンジの場にしてほしいと願っています。あなたのチャレンジに学びます。
Profile
大阪市立大空小学校初代校長を2006年の開校以来、9年間務めた。「みんながつくる みんなの学校」を合い言葉に、地域のパブリックの学校を子ども・保護者・地域住民・教職員のチーム力で「自分の学校を自分がつくる」学校づくりにチャレンジし、「すべての子どもの学習権を保障する学校」をみんなでつくってきた。
「心が歓ぶこと」を目指して取り組んでください。みなさんの心は、みなさんが思う以上にたくさんのことを知っています。そのことをどうか信じてあげてください。こんなことは常識では考えられない。人にばかにされるかもしれない。だれかにダメだと言われるかもしれない。そんなことは関係ありません。みなさんの心が歓んでいるならそれを選び取ってください。みなさんの心をもっと活躍させてください。そこにこそ未来があるのです。
Profile
1963年長崎県生まれ。1988年立教大学社会学部卒業。同年、日本経済新聞社入社。2002年、自らの起案により 日本経済新聞社内に教育開発室(現:教育事業本部)を創設し、 新聞資源を活用した教材開発に取り組む。2004年11月、教育と探求社を設立。代表取締役に就任。2012年より法政大学キャリアデザイン学部講師。
審査基準
企業探究コース
「コーポレートアクセス」部門
進路探究コース
「人物ドキュメンタリー」部門
進路探究コース
「自分史」部門
探究力について
事前審査から大会当日の審査まで、
ワークブックに記載されている4つの審査基準に加え、
「探究力」という5つ目の基準が加わります。
ワークブックの【はじめに(P4)の学習目標】を見返してみてください。
○失敗をおそれずに、とにかく体験してみましょう
○ひとつの答えだけを求めずに、いろいろな考え方を試しましょう
○その場だけの成功を目指さず、より深く追究してみましょう
この3つの目標が「探究力」です。
一見すると、どうやって審査をするかわかりにくくみえるかもしれませんが、
人の心を動かす作品には、この「探究力」が込められている、私たちはそう考えています。
チームまたは個人ならではの思いや考えがダイレクトに伝わり、聴く人の心を動かす作品に出会えることを楽しみにしています。
審査の流れ
作品審査
全国大会に出場するチーム及び個人を選出するための作品審査を行ないます。
作品の提出は1/10必着です。
審査をする人
「コーポレートアクセス」部門
企業審査委員、
クエストカップ実行委員会
「ソーシャルチェンジ」部門
プログラムの性質上、クエストカップ実行委員会での審査を行いません。
「人物ドキュメンタリー」部門
クエストカップ実行委員会
「自分史」部門
クエストカップ実行委員会
結果発表
2月1日
本サイト上にて審査結果を発表します。発表内容は以下の通りです。
「コーポレートアクセス」部門
優秀賞
各企業10作品に贈られ、
全国大会へ出場となります。
佳作
全国大会に選出された
作品以外の中から贈られます。
「ソーシャルチェンジ」部門
優秀賞
各学校、地方大会(今年度は鹿児島・沖縄のみ開催)から選出されたチームに贈られ、全国大会へ出場となります。
「人物ドキュメンタリー」部門
優秀賞
受賞作品に贈られ、
全国大会へ出場となります。
佳作
全国大会に選出された
作品以外の中から贈られます。
「自分史」部門
優秀賞
受賞作品に贈られ、
全国大会へ出場となります。
佳作
全国大会に選出された
作品以外の中から贈られます。
全国大会
「コーポレートアクセス」部門
2月24日
1st
ファーストステージ
企業ごとにそれぞれの教室でプレゼンテーションを行い、各企業の最優秀賞作品を選出します。
審査をする人
2nd
セカンドステージ
ファーストステージで選ばれた6チームが発表を行い、グランプリ作品と準グランプリ作品を選出し、発表します。
審査をする人
「ソーシャルチェンジ」部門
ポスターセッションを行い、一般参観者による投票によってグランプリを決定します。
審査をする人
「人物ドキュメンタリー」部門
「自分史」部門
2月25日
「人物ドキュメンタリー」部門
紀尾井小ホールでプレゼンテーションを行い、グランプリ作品と準グランプリを選出します。
審査をする人
「自分史」部門
紀尾井小ホールでプレゼンテーションを行い、各作品をかみしめて承認する場とします。発表後の講評を重視し、順位付けは行いません。
講評をする人