大会の様子 - 日本コカ・コーラ

日本コカ・コーラからのミッション

コカ・コーラの自動販売機を活用して
”社会的課題”を解決せよ!

【審査講評】

日本コカ・コーラの審査では、コカ・コーラのインターンとして
どれだけ自分事として探求を深めたか、そして自分たちの企画を
世の中に伝える仕組みまできちんと考えられているかという点を重視して審査が行われた。

日本コカ・コーラ賞を受賞したのは、
クラーク記念国際高校 横浜青葉キャンパスの「Dreamar☆」。
「私たちはコカ・コーラの一員である」という強い意志を感じることのできるプレゼンテーションだ。
コカ・コーラが大切にしているグローバル性と「livepositively」の精神で、地雷問題に切り込んだ。
電気を使わない“からくり式の自動販売機”を使って、
購入者に地雷問題に意識を向けてもらい、寄付を募る。
1本のコカ・コーラが起点となり、世界中に理解と協力の輪を広げていく仕組みが提案された。
実際に地雷除去活動を支援しているNPOに直接会いに行き、
協業の承諾まで取り付けられていた行動力も評価された。
広がりのある世界観と、企画のポイントを絞りきった潔さが審査委員の心を捉えた。
つらいことをポジティブに変えていく力は、
これからの彼女たちの人生の様々な場面で活かされていくだろう。

立命館宇治高校の「コーラ戦隊コカレンジャー」から提案された企画は、
笑顔が生み出すエネルギーをお金に変えて世界を明るくしていくために活用しよう、
というプロジェクト。
まずこの自動販売機は、商品を購入する利用者の笑顔の写真を撮影する。
その写真は世界各地の自動販売機に設置した画面に掲載され、
ハッピースマイルの輪がどんどん広がっていく。
ここで得た収益はサッカーのFIFAを通してサッカーボールに変換され、
世界各地の子どもたちに届けられる、というものだ。
コカ・コーラの理念と強みを見事に捉え、世界規模のスケール感を持ったアイディアを
具体的なプランにまで落とし込んだ完成度の高い提案だった。
このような探求をした彼らの意志と力が、
これからの世界を明るくしていくエネルギーの源になっていくことを予感させた。

共栄学園高校の「スカット!爽やか!コカ・コーラ」は、少子化問題に取り組んだ。
日本コカ・コーラが、子育てサポート企業として経済産業省から認定されている
企業であること、自動販売機の女性利用率が低いことに着目。
女性をターゲットにして、安心して子育てができるための情報を、
自動販売機と情報端末を連携させるなどして効果的に提供するプランを提案した。
ターゲットを絞り込み、企画の焦点が明確になっている点が素晴らしかった。
また、利用者と会社側との双方の視点からメリットとリスクが検証されていて、
信頼度の高い提案であった。

三重県立松阪商業高校の「あまなつ崚馬」は、
「地方の活性化と災害発生時の死亡率低下」というテーマに取り組んだ。
過疎化する地方に眠る観光資源を見つけ出し、活性化に寄与していこうというプラン。
活躍する自動販売機の名前は「三宅さん」。
とっても勉強ができる同級生にちなんで名付けられたそうだ。
自動販売機の「三宅さん」は、普段は街を訪れる観光客に役立つその土地ならではの情報を提供する。
そして災害発生時には、災害情報提供機能を一斉に起動させて、
他の自動販売機と連携して観光客の安全確保を支援するというものだ。
提案の中には、具体的にこの自動販売機「三宅さん」が活躍しそうな地方にある観光資源を特定し、
設置場所まで具体的に示された。
このようなこまやかな思いやりある発想力が、今後社会で評価されていくだろう。

名城大学附属高校「Яkshey」からの提案は、
過疎化していく地域の経済活性化を支援する、「里帰りプロジェクト」。
過疎化に伴い低迷する地域経済の実態を把握して、
全国で同じ問題を抱えている地域が積極的に参加できる経済活性化プロジェクトを考案。
まず地域は地元の特産品を用いて飲料を開発し、
日本コカ・コーラが主催するグランプリに出品する。
その飲料は専用の自動販売機で販売されるという仕組みだ。
プレゼンテーションの中では、飲料の材料候補となる全国の特産品(約50品目)も提示された。
また、この専用自動販売機で映す地域のプロモーションビデオも、
綾鷹村を例に自分たちで制作していた。
JA綾鷹村のインタビューを織り込むなど手の込んだ映像は秀作。
審査委員を「まさにマーケティング」と唸らせた。
彼らの更なる成長が楽しみだ。

京都産業大学附属高校「C.C.Revolutionaries」は、非婚化・晩婚化に着目し、
自動販売機を使って婚活を支援する「Happy wedding plan」を提案。
この自動販売機で販売する飲料には、全国各地で開催される婚活パーティーへの参加申し込みができる
QRコードを印刷したハート型シールが貼られている。
この婚活パーティーでは、各地の特産物とコカ・コーラとのコラボレーションメニューが
提供されるのが特徴のひとつ。
実際のレシピも彼ら自身で考案し、本当につくって試食してた
「ラフテーのコーラ煮」などが提案された。
審査委員から、「当社の社員食堂では、定期的に地域の特産品とコカ・コーラをコラボした
メニューを開発して提供しているんです。」というコメントがあり、
彼らがインターンとして社員に負けないくらいの意識の高さで取り組んできたことに感心させられた。

実践女子学園高校「Missコカ・コアラ♡」が取り組んだ社会的課題は、自殺の増加と心のケア。
「乾いた心を潤すオアシス、人に喜びを与えよう」という思いを持って、
孤独で悩みを抱えている人の心を救う自動販売機「コカ・コアラ♡」を提案した。
円柱型のボディに扉があり、上部からコアラが顔を出すこの自動販売機は、
人口知能と網膜認証技術を搭載している。
扉を開けて中に入ると、利用者の気持ちに合わせて、
コカ・コアラ♡から励ましのメッセージを受け取ることができる。
更に、プロのカウンセラーによるアドバイスを申し込むこともできる仕組みまで考えられていた。
審査委員からは、「こちらもハッピーになれました」というコメント。
心のケアを探求した彼女たちから、思いやりとハッピーが広がっていくことだろう。

日本コカ・コーラのファーストステージの全7チームに共通した素晴らしさがあった。
それはミッションに込められた思いを感じ取り、
自分たちなりのやり方で「世界をプラスに回そう」と深く探求してくれたことだ。
最後に審査委員の花井氏より、
「みなさんが当社の社員として、この場に来てくださったことを、誇りに思います」という
コメントが贈られて、日本コカ・コーラのファーストステージは終了した。

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