学びの成果を社会に対して
発信するための場
それがクエストカップです。
クエストカップは、単に作品の優劣を競うだけのコンテストではありません。
生徒のみなさんが1年間の学びの成果を社会に対して発信するための場です。
そのため、できるだけ多くの学校が参加する機会を得ることを目指しています。
それは生徒のみなさんが、この場を他の学校の生徒たちと共有することで、互いに刺激を受け、学び合い、さらなる学びのスタートラインに立ってもらうことを目的としているからです。
審査では、企画の実現性やプレゼンテーションの技術のみを評価するのではなく、ここに至る学習プロセスの中で生徒のみなさんがどのような学びを得たのか、そしてその学びがみなさんの将来や日本の未来にどのようにつながっていくのか、そういったことを大切にしたいと考えています。
審査委員紹介
グランプリ審査委員長
Profile
1953年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。ハーバード大学歴史学博士号取得。イノベーションを核とした企業の経営戦略、史的研究が専門。『一橋ビジネスレビュー』編集委員長、アカデミーヒルズ「日本元気塾」塾長。著書に『2枚目の名刺 未来を変える働き方』、『創発的破壊 未来をつくるイノベーション』、『脱カリスマ時代のリーダー論』、『経営革命の構造』など多数。
皆さんは未来社会の創り手です。予測できない変化の激しい社会に受け身で対処するのではなく、学校内外での「主体的・対話的で深い学び」を通じて、人工知能には代替されない「人」ならではの力を身につけ、それを生かし、自ら積極的に地域社会や世界と関わってください。その第一歩が、このクエストカップの取組です。未来の世界がどうなるか皆さんの学びにかかっています。「大人の常識」を打ち破る皆さんの発表を楽しみにしています。
Profile
平成3年文部省入省。体育局体育課、初等中等教育局教科書課、文化庁記念物課、高等教育局大学改革推進室長、大臣官房企画官、生涯学習政策局社会教育課長など文部科学省内各局での勤務に加え、岩手県教育委員会課長、広島県教育委員会教育次長、長野県教育委員会教育長として、地方において地域社会を担う人づくりを推進。
中学・高校時代という多感な時期に、クエストカップのような「主体的・能動的」な学びの機会、そして「社会とつながる」学びの場に出会うことのできた皆さんは、本当に幸せ者ですね。今日は、これまでに積み上げてきた努力の成果を遺憾なく発揮して、会場全体を熱気に包み込んで下さい。審査の結果はどうあれ、ここでの貴重な経験、ここに至るまでのかけがえのない経験は、きっと皆さんの今後のキャリアの大切な礎となってくれるはずです。
Profile
1963年生まれ。東京大学教育学部、東京大学大学院教育学研究科博士課程を経て、1996年より法政大学に勤務。2007年より現職。 専門は、教育学(キャリア教育)。 日本教育学会理事、日本キャリアデザイン学会副会長。主著に、『まず教育論から変えよう』(太郎次郎社エデュタス)、『キャリア教育のウソ』(ちくまプリマー新書)、『若者はなぜ「就職」できなくなったのか』(日本図書センター)等。
ワクワクしてますか? 若い感性で、楽しく、企業探求をしてください。私は、「創造性」の研究と「幸せ」の研究をしていますが、両者の条件は似ています。前向きかつ楽観的に、いろいろなことを試すこと。人の目を気にせず独創性を発揮すること。チームメンバーを信頼し感謝すること。自分の強みを活かすこと。満喫すること。ワクワクすること。最も楽しんだチームが、最もイノベーティブな答えを見つけます。楽しんでください!
Profile
1984年東京工業大学卒業、1986年同大学修士課程修了。キヤノン株式会社、カリフォルニア大学バークレー校訪問研究員、ハーバード大学訪問教授等を経て現在慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科委員長・教授。博士(工学)。
著書に『幸せのメカニズム』(講談社現代新書)、『脳はなぜ「心」を作ったのか』(筑摩書房)など多数。
専門は、システムデザイン・マネジメント学、地域活性化、教育工学、幸福学など。
正解のない問いを共に生きることが、すべての人と人がつながり、自分が自分らしくいていいんだという社会を創り出すのでしょう。みなさんは、今回のチャレンジで自分の持つ最大限の「自分らしさ」を存分に出し切り、そこから生まれる「新たな自分の力」を獲得されることだと信じます。多様性こそ進化の原動力です。過去の価値観にとらわれず、未知への学びが限りない未来を創造します。「学びは楽しい」ことをあなたの全身で感じてください。
Profile
大阪市立大空小学校初代校長を2006年の開校以来、9年間務めた。「みんながつくる みんなの学校」を合い言葉に、地域のパブリックの学校を子ども・保護者・地域住民・教職員のチーム力で「自分の学校を自分がつくる」学校づくりにチャレンジし、「すべての子どもの学習権を保障する学校」をみんなでつくってきた。
勉強や学習の第一歩は知識や技術を得るところから始まりますが、大事なのはそこからさらに「そうぞう」することです。「そうぞう」には「想像(イマジネーション)」と「創造(クリエーション)」があります。違う意味ですが、「想像」と「創造」を結びつけるキーワードは「もしも」。「もしも〇〇が……だったら」「もしもこんな△△があったら」というふうに考えて新しい何かを生み出していく、あくなき探求心を今年も大いに期待します。
Profile
慶應義塾大学経済学部卒。大学在学中にNHK第一放送『午後のロータリー』でパーソナリティとして、ニッポン放送『夜のドラマハウス』で脚本家としてデビュー。ジャンルにこだわらないマルチ主義。主な作品は『料理バンザイ!』(テレビ朝日)、『大希林』(NHK)、『赤ひげのいるまち』(BS-TBS)、『パラサイトシングル』(WAVE出版)など多数。現在は『カフェ・ラ・テ』」(ラジオ日本)にも出演中。
「探求」というものはめんどくさい。どこからはじめたらいいか、どこに向かったらいいのか、どこまでやったらいいのかもわからない。全てを放り出してしまいたいと思ったこともあるだろう。でも、みなさんはここまでやってきた。自分の頭で考え、自分の意思で、仲間と一緒にここまで歩いてきた。本当に素晴らしいと思う。真に新しいことはそんな風にしか生まれない。人類の新しい可能性をほんの少し広げたのだと思う。みなさんに会うのが待ち遠しい。
Profile
1963年長崎県生まれ。1988年立教大学社会学部卒業。同年、日本経済新聞社入社。2002年、自らの起案により 日本経済新聞社内に教育開発室(現:教育事業本部)を創設し、 新聞資源を活用した教材開発に取り組む。2004年11月、教育と探求社を設立。代表取締役に就任。2012年より法政大学キャリアデザイン学部講師。
審査基準
企業探究コース
「企業プレゼンテーション」部門
進路探究コース
「人物ドキュメンタリー」部門
進路探究コース
「自分史」部門
探究力について
事前審査から大会当日の審査まで、
ワークブックに記載されている4つの審査基準に加え、
「探究力」という5つ目の基準が加わります。
ワークブックの【はじめに(P4)の学習目標】を見返してみてください。
○失敗をおそれずに、とにかく体験してみましょう
○ひとつの答えだけを求めずに、いろいろな考え方を試しましょう
○その場だけの成功を目指さず、より深く追究してみましょう
この3つの目標が「探究力」です。
一見すると、どうやって審査をするかわかりにくくみえるかもしれませんが、
人の心を動かす作品には、この「探究力」が込められている、私たちはそう考えています。
チームまたは個人ならではの思いや考えがダイレクトに伝わり、聴く人の心を動かす作品に出会えることを楽しみにしています。
審査の流れ
作品審査
全国大会に出場するチーム及び個人を選出するための作品審査を行ないます。
作品の提出は1/11必着です。
審査をする人
「企業プレゼンテーション」部門
企業審査委員、
クエストカップ実行委員会
「人物ドキュメンタリー」部門
クエストカップ実行委員会
「自分史」部門
クエストカップ実行委員会
結果発表
2月1日
本サイト上にて審査結果を発表します。発表内容は以下の通りです。
「企業プレゼンテーション」部門
優秀賞
各企業10作品に贈られ、
全国大会へ出場となります。
チャレンジ賞
通常の審査基準ではかりきれない「チャレンジ精神」や「自分らしさを貫く姿勢」を、教育と探求社が高く評価した作品に贈られます。
佳作
全国大会に選出された
作品以外の中から贈られます。
「人物ドキュメンタリー」部門
優秀賞
8作品に贈られ、
全国大会へ出場となります。
佳作
全国大会に選出された
作品以外の中から贈られます。
「自分史」部門
優秀賞
4作品に贈られ、
全国大会へ出場となります。
佳作
全国大会に選出された
作品以外の中から贈られます。
全国大会
「企業プレゼンテーション」部門
2月18日
1st
ファーストステージ
企業ごとにそれぞれの教室でプレゼンテーションを行い、各企業の最優秀賞作品を選出します。
審査をする人
2nd
セカンドステージ
ファーストステージで選ばれた6チームが発表を行い、グランプリ作品と準グランプリ作品を選出し、発表します。
審査をする人
「人物ドキュメンタリー」部門
「自分史」部門
2月19日
「人物ドキュメンタリー」部門
紀尾井小ホールでプレゼンテーションを行い、グランプリ作品と準グランプリを選出します。
審査をする人
「自分史」部門
紀尾井小ホールでプレゼンテーションを行い、各作品をかみしめて承認する場とします。発表後の講評を重視し、順位付けは行いません。
講評をする人